ご存知ですか、この数字?
■109万人
Q&Aを読まれた方は分かりましたね。日本の潜在的な「アルコール依存症者」の数です。お酒を飲める人なら誰でも罹りうる病気で、「自分はまだまだ大丈夫」と思っていませんか? 一度、保健所か専門病院、断酒会にご相談を。
■294万人
同じく、「予備軍」の推定。内心、自分で「少しお酒を減らさないと」と感じていたり、周囲の人に「お酒を控えなさいよ」といわれている貴方です。
■980万人
多量飲酒者(一日、日本酒3合以上の方)。「適正飲酒」とされているのは一日1合まで。「それじゃとても足らない」と感じる貴方、このままでは予備軍からアルコール依存症へとまっしぐら。「一生旨い酒が飲みたい」のなら今が正念場です。
■3,040万人
他人の飲酒で迷惑を被っている人。あらゆる依存症(タバコ、ギャンブル、麻薬等)の中で周囲の人に及ぼす迷惑はダントツ。家族への迷惑、職場への迷惑を真剣に考えたことがありますか?
■5人に1人(男性)、10人に1人(女性)
「酒は百薬の長、されど万病のもと」。病気で普通の病院に通院、入院している患者の上の数字が「アルコール依存症」の疑い。お酒で入退院の貴方、一度、専門病院にご相談を。
■わずか数パーセント
一般病院には酒による身体の異常で、例えば肝臓、すい臓では入通院するが、専門病院を受診するのはわずか4万人余り(アルコール依存症者109万人)。精神科の敷居は以前ほど高くはありません。現に専門クリニックの3割は女性です。
■3万5千人
1年間にお酒のせいで病死、事故死、自殺ほか絶たれる命の数です。ご自身の「死」はご自身だけで済まされる問題ではありません。残された家族、周囲の方への心の傷として大きな影響を残します。
■4兆1千億円
1年に酒が原因で被る国家損失額。例えば、労働力低下、離職、入院費、事故による損失等の合計金額です。ちなみに1年間の酒税での徴収額は1兆4千億円で、3倍近くの損失が出ているのが現状です。じつに「もったいない」
HP「方針」⇒「目的および事業」
断酒会は「酒をやめたい」と思う方なら誰でも入会できます。
目的の1つは、「例会」による断酒会員の「再飲酒防止」と断酒継続による「断酒新生」、新たな人生の構築にあります。
2つ目は、何処に相談してよいのかが分からずに、未だに悩み苦しんでいる潜在する「アルコール依存症者」とその家族に対して、「アルコール依存症」は進行性の病気であり、正しい治療と断酒会の仲間の中で必ず回復するという事実を啓発することにあります。
そのための事業として、「例会」における「酒がい相談」や県民セミナー、記念大会の開催、機関紙の発行等の事業を行います。
text.奈良県断酒連合会会長 新井和彦